Florida Sunshine
留学不定期日記
Nov. - Dec.,1997
  
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October,1997
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Dec,11,97
Project秘話

テストもどんどん終わっていき、結果さえ気にしなければ毎日開放感を満喫しております。昨日の朝4時までかかって、プロジェクトの提出用のproposalを制作しておりました。今日が締め切りで、もう提出してしまったので気分爽快です。

これはチーム毎に別れて行う共同プロジェクトで、1チーム3〜4人。わたしのところは3人でやることになりました。私の相棒は二人ともいい奴で、何とか議論に参加しようとする人の話をよく聞いてくれます。今まではてめえは黙ってろという態度で黙殺されるか、発言しても流すような合方が多かった為に今回の仲間はありがたかったです。留学生&家族持ちということで、ちょっとだけお客様扱いなのが気になりましたが、まぁ彼らなりの気遣いなのでしょう。

いまやっているのはASME Design Contestへ出場する為のproposalの作成です。まぁあれです、NHKなんかでやってたロボット対決みたいなものなのです。今回のコンテストは判別がテーマとなっていて、穴あきのプラスチックとそうでないものの仕分けをするようです。部品についての規制は細かくはないのですが、動力はモーターと電池がメーカー名まで指定されています。

それで、ほぼ毎日集まって、あーだこーだ言い合いをしていたのですが、締め切りを8時間後に控えた昨日、夜中の2時に私はとんでもないことに気がついてしまいました。私らのデザインには致命的な欠陥があったのです。あれではきちんと動きません。しかも欠陥は巧妙わかりにくいようになっていました。実際、教授にそれとなく説明したときも、この欠陥には気がつかず、「グッドアイディアだね」等といっていたので、もしかしたら気がつかないかもしれない・・・。それはそれでいいなぁ。

で、その間違いにきがついたはいいのですが、もしこれを仲間に伝えたらきっと発狂するに違いないと思い、(実際そのときは皆死にそうな顔をして作業をしてました)黙っておきました。言ったところでデザインをすべて変更、解説も書き直しでは時間がぜんぜん足りないでしょうし、この後でやり直すかそのまま行くかの議論を展開して、結局現行のままで行くことになって、意気消沈した状態でさらに作業効率が落ちるのがいやだったのです。

何かうそをついているみたいで胸が痛むなぁ・・・マイク、ジェイク、ごめんな・・・
実際に制作に取り掛かるのは次のセメスターなので、それまでに、代案を用意してそれといっしょに事実を伝えようと思います。でも、そういえば、次セメは今の授業とらないかもしれないんだっけ・・・う〜む。



Dec,10,97
Transfer Credits
 

  セメスターの初めに出した成績表がついこの間帰ってきました。クレジットの査定にずいぶんと長いことかかったものです。私が今まで日本で学部、修士を通して取ってきたクレジットは全部で180以上あるのですが、その中で認めてもらったのはたったの18でした。1割ですね・・・情けなくって涙が出てきます。

  ただ、認めてもらえないものについては、course descriptionを要求しているものがほとんどです。要は授業内容の証明書があれば、再び査定してもらって認めてもらえる可能性があるということです。ですが、この証明書が曲者でして、Officially translated とかかれています。つまり大学側の証明じゃなきゃ受け付けないってことです。こんなサービスをやってくれている大学って日本にあるのだろうか? 既に過去の日記でもこれに触れてたことがあるのですが、日本の大学に依頼をしたところ、そんなサービスはやっていないと言われてしまいました。

困ったものです。単に履修科目名だけを英訳してもこれじゃあ意味がありません。「この生徒は○○○という教科をグレードAで履修しました。ですが、その教科については詳しいことは知りませんので名前から想像して下さい。」 ということを証明しているだけですね。これじゃあGPAポイント(成績の平均点みたいなもの)の計算くらいにしか使われませんね。ああ、それしか考えていないのか、日本側は・・・。

  さらに、コンピュータ&数学畑で生きてきた私ですが、総取得数の大半を占める数学の単位は全く認めてもらっていません。これはアメリカでの数学のレベルは大学間で非常に異なっているからという背景があるからなんです。この事実を知ったとき、おまえらの10倍は高度なことを高校からやっているんだから認めやがれ!とも思いましたが、それを証明する術はなし・・・。

ただ、単位を実力で認めてもらう方法もあって、その為にはテストを受けるしかないようです。認めてもらいえない教科の単位のテストを受けまくって、合格するしかありません。即、テストをうけれればよいのですが、何せ基本的な部分を学んだのはかれこれ7年ほども昔です。思い出すにはやはり一通りやり直す必要があるわけで、当然時間がかかります。ああ、これからまた勉強ですねぇ・・・線形代数も、代数も、解析学も・・・はぁ〜。日本語で習ったことばを英語に変換するところからスタートするわけで、こりゃあ骨が折れますね。

なんだか受験生みたいですね。ついでに高校レベルの数学からみぃ〜んな遣り直しになるし・・・。日本の大学側の事務システムのおかげで26にもなって受験生が誕生しました。ほんと感謝してます。使えないよなぁ・・・



Dec,04,97
JERRY Springer show

  最近、知っている人がちらほらと私のページを読みはじめたので、こっちも慎重になりつつあります。うっかり変なことをかかないように気をつけなければ・・・。誤字には無頓着なのですが。

  今日の話は、講義の合間に家に帰ってよく見ているテレビ番組の話です。Web Page がこちらにありますので、ちらっと覗いて見てください。この番組はさまざまな問題を抱える人たちを読んで、話し合いをさせるというものですが、ここへ出てくる人たちは血の気が多い人ばかりなのか、ほぼ毎回、乱闘になります。番組がそれをねらって人を呼んでいるというのもあるようですが・・・。

例えば、旦那が浮気をしているという奥さんと旦那を呼んで話をさせた時の番組では、後から浮気相手を登場させました。この時は、浮気相手の女が、本妻に駆け寄り見事な右フックを横っ面に叩き込みました。このあたり、殴る側と殴られる側の関係が違うような気もするのですが、まぁそれはどっちでも良いのです。ここはアメリカですから(笑)

こんな感じで対立関係にある両者がでてきて話し合うのですが、観衆を前にスタジオで収録していて、観客の質問も受け付けます。このあたりはアメリカ人はさすがにいいたいことをバシバシ言います。両者の言い分も理論に為っていない理論で熱く語られます。このあたりも面白いです。「どうして彼女のことが嫌いになったの?」という問いには「bitchだから」などと平然と言ってのけます。そりゃあ、理由になっていないよなぁ・・・。

この番組には強烈な人がよく出てきます。例えば、14歳の少女を働かせていた売春斡旋業者と、その女の子、それと母親なんかが、そのままテレビにでてきます。番組側もそれなりのギャラを払っているのでしょうが、モザイクも何も無しによく出演をOKするものです。

モザイクと聞いて思い出したのですが、そういえばモザイクがかかったことがありました。ちょっと前のことになりますが、対立しているダンサーのお姉ちゃんが2人出たときの事です。ダンサーといってもただのダンサーではなくってストリッパーなのです。しかも両方ともダイナマイトボディー(ないすばでぃーよりもかなり上、へたをするとデブの一歩手前)の持ち主なのです。どういった経緯で互いに対立しているのか知りませんが、片方のお姉ちゃんがもう片方のお姉ちゃんへ向かって「あなたは醜いのよ」と言い放っていました。

それを聞いたお姉ちゃん、アグリーとまで言われたからには黙っていません。「これでも私の事を醜いというの?」とか何とか言って踊りだしました。しかもスタッフがそれにあわせて音楽を流すし・・・。もちろん彼女らは服を着用しての出演だったのですが、激しい踊りでメロン級の胸が飛び出したらしく、そのまま胸にだけはずーーーーーっとモザイクがかかっていました。この間、観客は口を開けて放心状態。で、その時私も思ったのですが、このお姉ちゃん自らアグリーである事を証明してしまったようです。

さてさて、ライバルが踊りだしたからには、もう一人のお姉ちゃんのプロ魂も騒ぎ出します。「あなたのダンスはなっていないわ。私が本当の女を見せるわ!」と自信満々に言い放つと彼女も踊りだしました。おいおい、おまえはなんで踊るんじゃぁ〜!(と、私の突っ込み)。彼女らの中ではの定義はダンスが上手いなのでしょうか? これはに私もブラウン管の前で大笑いさせてもらいました。もちろん、このお姉ちゃんの時も胸にモザイクがばっちり入っていました。

で、結局話し合いのほうはどうだったかというと・・・・忘れました。あまりに過激な始めのダンスで十分楽しめたので、私自信どうでもよくなっていたようです(笑)。

一つ誤解をされないように言っておきますが、この番組は出演者に乱闘をさせることが目的ではなく、話し合いの番組となっています。このあたり司会者が実にうまく番組を進行していき、しかもきっちりとまとめます。単なる他人事で終わらせないあたりは凄いですね。さすがに1200回も続いているだけあります。

この番組はWeek Dayに放映されています。東部時間では午後1時〜2時にやっています。さてさて、明日のタイトルはどうなっているかというと、12/5/97 "My Niece Stole My Husband!" だそうです。これも開幕パンチが期待できそうですね。この時間に家に帰ってこれたら見なくては。
 



Dec,03,97
大学のシステム

  とりあえず、こちらで経験する初めてのセメスターの日程がほぼ終了して、あとはFinal Examを待つばかりとなりました。この時期、こちらの大学では講義内容について生徒がアンケートに答えることができます。その時にでた意見を次回の授業に反映してよりよいものにしていくことが主なねらいのようです。アンケートは大抵マークシート形式で行われます。

アメリカではちょっとしたことでもアンケートを行って皆の声を取り入れる動きが強いようです。消費者の声がそれほど強いということと、逆に経営者側からみても雇用者の評価を明確にして勤労意欲をかきたてる働きがあるからだと思います。

本当に良い教育のためには、インストラクターと生徒の関係が対等になった方が良いと思うようになりました。日本にいたときの私からはとても考えられないような結論ですが・・・(笑)生徒の学力を上げるという意味ではある程度の強制的な教育は必要なのかもしれません。日本的な師弟関係が背景にあると、この強制的な教育が容易になります。ちょっと考えれば、これは安易で危険な選択だと気がつきますが・・・。しかし、少なくとも大学では、教育は与えられるものではなくて、自ら学んでいくというのが建前のはずです。学生のモチベーションを高めるという目的に於いては師弟関係を背景に持つ日本のシステムに、短所こそみつかりますが、長所を見出すことはできません。

日本でも大学の授業の評価を行っているところがあるのですが、まだまだ一般的ではないようです。日本の国立大学が率先してやらないと浸透しないのでしょう。少なくとも私がいた2年前の東北大学では、まだアンケートは行われていませんでした。私は修士にしか在籍していなかったので、もしかしたら学部にはアンケートがあったのかもしれませんが・・・。

「生徒の声を聞いていたのでは授業が生徒にこびるものになって思ったような授業ができない。」

こんな事をいいだす頭の固い大学教授は必ず各大学に数人(いやもっとか?)はいるはずです。アンケートと聞いてとっさに自分の立場を楽に守りたいが為の牽制を、もっともらしい言い訳でくるんで公然と言ってのける輩はどこにでもいるものです。

危惧として、このようなものがあがるのは理解できるのですが、これが理由でアンケートの実施が中止されたとしたら、それはとんでもない勘違いでしょう。ついでに言うと、その危惧自体が、日本の大学教授の中にはまだ「教えてやっている」という勘違いが根強く残っている証拠でもあるように思われます。

日本の大学生って、自分で自分の専攻について考えて、自らの独自の学習プランを立てられないほど馬鹿だと思われているのでしょうか? 「おまえらはまだなんにもわかっちゃいないのだから、こっちが提供するものだけ勉強しておけばいいんだよ」 私にはこう言っているように聞こえます。より洗練された授業を受ける権利はないのでしょうか?授業を改善するためにはfeedbackが必要だとは思わないのだろうか?

日本の教育システムは大学ですら、強制的に与え続ける教育で、融通の聞かない歯車を生産し続けているのではないだろうか?官僚や政治家にとっては下手に自立心があって行動力のある連中よりも、扱いやすくていいのかもしれないけどね。



Dec,01,97
PlayStationとN64の戦いin USA

  世の中クリスマス一色となりました。近くのMALLに、この時期しかオープンしないクリスマス用の店が開店していました。このお店、クリスマス次期の終了とともに閉店します。去年の今頃、同じ店がクリスマス終了とともに閉店したときは、「つぶれたのか?」と思ったのですが、今年の再出現で謎が解けました。

  さてさて、今日はそのMALLのゲーム屋さんの話です。ここはペットショップの向かいにあるのですが、家の奥さんがペット好きなこともあって、MALLへ来るときはここに寄るという暗黙の了解ができています。で、そのついでにゲーム屋にも顔を出すというお約束のパターンがあるのです。

  やっぱり、クリスマス前ということで、にぎわっていましたね。私はPlayStationのユーザーで、気に入ったものはUS版も買うのですが、基本的には日本のゲームのほうが優れていると思っています。しかし、日本のゲームがアメリカで発売されるまでは、日本の2〜3ヶ月遅れなんですね。

  さてさて、話をもとに戻します。いつもよりも人口密度の多いその店内へ入るといきなり私の目を引いたサインボードがありました。

N64 for $49.99
なに!任天堂64が50ドルで買えるだと?!」と思ったのですが、よくよくボードをみたら続きがありました。これによると、プレステのゲーム6本と$49.99でN64が買えるらしいです。そういえば、前にCompaqが、自社のシェアを伸ばすために、他社のコンピューターの下取りをしてたって話がありますが、それと似たような経営戦略ですね。任天堂もがんばっています。

当然のことながら、やられたらやり返せ的なのりでPlayStation陣営も似たようなサインボードを出してがんばってました。それによると、任天堂64のカセット4本と$49.99でPlayStationが買えるとなっています。より少ない本数に設定したところにPlayStaiton陣営の意地が伺えます。

それにしても、ライバル会社コンソールのソフトを集めたあとは、一体どうするのでしょうか? 社員に配るとか、叩き壊すとか(もったいないなぁ)、中古市場に流すとか(これは陰湿なやり方・・・)、ちょっと興味がありますね。

以上、クリスマス商戦を前にした、ゲーム会社の熱い戦いのレポートでした(笑)



Nov,30,97
映画みてました

  結局、休みの間は家でのんびりとしていました。特にどこへ行ったわけでもなく、ファイナルを前につかの間の休息といったところでしょうか。これからファイナルが始まって、それが終わるとすぐに日本へ帰って、ビザの更新して、奥さんの実家に寄って、家に帰った次の日から4日連続で会社へいって、そして正月。三が日が終了と同時にビザの更新が間に合った場合、即再渡米。

年末に休みがあるって? う〜ん、そのはずだったのですが、次のセメスターのはじめにテストを受けることになっているので、その勉強をしなければならないのです。このテストのでき如何によって今後の勉強のスケジュールが大幅に短縮できるのでおおマジです・・・とかいいながら、適当に遊ぶとは思いますが。

今日は、朝からハードディスクの面倒をみていました。中身をきれいにするために、いろいろとやっているうちに一日が終わってしまいました。ああ、疲れた。

で、休みの間に行った映画のお話です。休み中に3本の映画をみてきました。Alian4(ちゃんとしたタイトルは違います)、Anastasya、Mad Cityの3本です。どれもなかなかよかったですね。

Alian ですが、これは3で終わったかと思ったら、ちゃんと4を作ってました。前作で主人公が死んでしまった状態だったので今回の設定は、それから200年後ということになっています。シガニーウィーバーは細胞から複製されて生き返ります。というのは、とある会社が彼女の体の中に入ったエイリアンを分離して培養するためのプロジェクトの一環として、彼女は再生されるのです。はい、ここまで言えばあとはおわかりですね。そしてお約束のパニックになります。

次の、Anastasyaアニメですね。宣伝のときはWBが作成していたと思ったのですが、いざふたをあけてみたらFOXになっていました。ともかく、ディズニー以外のところがこれだけよいアニメを作ったのですからすごいですね。物語はロマノフ王朝の崩壊から始まって、プリンセスが行方不明になるところからスタートします。子どもころキッチンボーイだった少年と再開を果たして恋に陥るというお約束といえばお約束の展開ですが、ディズニーのヘラクレスよりは面白いです。ちょっとだけ大人向けのストーリーに仕上がっています。それにしてもラスプーチンが悪の設定だとはね。

さてさて、最後に見てきたMAD CITYですが、これはお勧めです。キャスティングからあたりです。ダスティンホフマンとジョントラボルタがstaringです。これはタイトルからは想像できないストーリーと為っているために日本語タイトルは変更が加えられるかと思いますね。この映画のテーマはジャーナリズムです。ちょっと頭の足りない市民(ジョントラボルタ)が事件を巻き起こして、その場に居合わせたジャーナリスト(ダスティンホフマン)が巻き込まれます。

自己中心的な解釈をするジャーナリズムの前に、弱い立場の人間が食物にされていきます。映画事体は重いのですが、マスコミ、ジャーナリズムのあり方に痛烈な皮肉が入っています。ダスティンホフマンの最後の台詞にハッとさせられることでしょう。久しぶりに考えさせられる映画を見ました。よかったです。

この映画の見所は、ジョントラボルタの馬鹿っぽい演技でしょう。この人こういうのもできるんですね。FaceOffをみたあとにこれをみるとギャップが凄いね



Nov,27,97
Thanksgiving day その2

今日はありとあらゆる物がお休みです。あのWal-Martですらお休みでした。私のアパートから店の駐車場が見えるのですが、あれだけ広いスペースに車が一台もありません。しかし時折、車が通過していきます。営業しているものと勘違いして買物にきたのでしょう。

   招待を受けてターキーを食べに行ってきました。ダブルヘッダーはきつかった・・・結局3つめの家には行けなかったのですが、まぁいいでしょ。私はアルコールが入ると talkative になるらしいです。いろいろと話ができたのでよかったですね。この次に日本の料理をごちそうする約束になりましたが・・・。

ターキー1羽というのは数人で食べるのにはボリュームがありすぎです。あまったものはどうするのかというと、やっぱり何とかして食べるようです。そうです、翌日からターキーを使った料理のオンパレードがはじまるのです。これでしばらくターキーが食えない・・・とかいいながらも、1ヶ月先のクリスマスには同じ事を繰り返すみたいです。

クリスマスにもアメリカにいたら、招待されたことでしょうが、私らは日本へ一時帰国してます。ビザの更新が主な理由ですが、年末の休みが3週間しかないので、もしかしたら遅れるかもしれません。そうなると、授業にもおくれて、最悪で次のセメスターにも間に合わなくなるのですが、そのときはその時です。それ以前に優先させなければならないことがあるので、強引に帰国することにしました。

日本に帰ったら真っ先に居酒屋へ行きたいなぁ


Nov,26,97

Thanksgiving day
  もうすぐThanksgiving dayですね。大抵の休日は無視して講義をする、うちの大学でも珍しくこの日はお休みをくれます。しかも週末をいれて4連休ですね。何かをしなければ・・・とか思いながらも、ファイナルの勉強しちゃうんだろうなぁ・・・いや、プレステかも(笑)

さてさて、Thanksgiving dayといえば、アメリカ中でターキーが大量虐殺される日(「食べる」という意味です。誤解しないように)なのですが、何でターキーかというと・・・私も知りません。でも、これって、何で正月には餅を食べるの?的な質問なので、あまり深く考えるのはよしましょう。でも知っている人いたら教えて下さい。ターキーの丸焼きと聞くとなにやらゴージャスな雰囲気の漂う料理ですが、ターキーって意外と安いのです。1羽$10くらいで近くのスーパーで売っていました。日本での価格は知らないけど、こんなにでかいのに$10ドル? と驚きました。

今回のThanksgiving dayは私にとって、アメリカに来てから2度めですね。思い起こしてみれば去年はどこからの誘いもなく、(というかこういう風習をしらなかった)奥さんと二人でフロリダ半島の南半分をドライブしたのでした。疲れたけど、あれはあれでよかったなぁ・・・

で、今年こそは本当に何もないと思ったら、3件ものネイティブの招待を受けてしまいました。一つの場所に長くいると、それなりに知り合いが増えていくもんです。奥さんと2人きりでターキーを焼いて食うつもりだったので、これは嬉しい誤算ですね。取り敢えず、お誘いは先着順に優先して行くことになりそうです。実際3つも行けないので後から来た2つの招待は事情を話して断ったのですが、「いつでも良いからおいで」と言われたので、余裕があったら(もちろん胃袋にです)行く予定です。

でも、これが終わったら、ターキーなんて見るのも嫌になるんだろうなぁ・・・



Nov,16,97
Toll Free Number

  以前、長い間更新していなかったときに「どうしたの?」というメールを数通頂きました。こんなページでも読んでもらえているんですね。お陰でなんとか持ち直しました・・・というのもつかの間、早くもファイナルテストの時期が近づいてきました。頑張らないと・・・

   さてさて、久しぶりに家の奥さんが一発ぶちかましてくれたので、それをネタにします。ここ数ヶ月、どこで家の電話番号を手に入れたのか知りませんが、新聞やら、長距離電話の宣伝の類のアドバタイズの電話が頻繁にあります。アメリカには、先方の発信主を電話を取る前に確認できる、 Caller IDなるものがあります。日本でも似たようなシステムが最近できたみたいですね。ですが月7ドルという値段だったので、私のところでは導入していませんでした。

電話でアドバタイズのコールを取ってしまった時は、即いらないというか、外人になりきります。「英語わかりませぇ〜ん!日本語でおねがいしまぁ〜す!」というと、速攻で切ってくれます(笑) 「じゃあ、後でうちの日本語を話せるスタッフから連絡がいくと思います」とか言われたことがあったけど、未だかかってきません。そんなスタッフいるわきゃないもんねぇ。

私も、奥さんも電話は大の苦手でして、未だに早口でドドドドドーと捲し立てられると何を言っているのかさっぱり分かりません。滞在一年にもなるのに・・・などと冷たいことは言わないように。苦手なもんは苦手なのです。

で、家の奥さんが私の不在中にあるアドバタイズのコールを取ってしまったときのことです。私を学校に送り出した後のうたた寝状態の電話であったため、あれよあれという間に勝手に長距離電話(当初はそう思っていた)の会社に加入させられてしまいました。

ここで、ちょっと補足をいたしますと。アメリカでは長距離電話にもいくつかのチョイスがあって、電話会社毎に得られるサービスも違っています。そんな背景から、アドバタイズメントコールはとりわけ、長距離電話の加入以来が多いのです。

うちの奥さんが適当に返事をしたというのは、いつでも電話1本で解約できるということと、利用分にだけ課金されるシステムだったからのようです。

それから1週間ほどたって、その電話会社からメールが届きました。それによると、「あなたのToll Free Number は 1-888-xxxxxxx になりました」 ということだでした。なぬ?Toll Free Number

これは、日本でいうところの 0120 フリーダイアルなんですね。 日本でもそうだと思うけど、あんなもん商売している人以外には縁のないものです。当然うちは別に商売しているわけではないですし、こんな電話番号があったところでねぇ・・・そんなもん一般の家庭に売りつけてどうすんだか・・・。 というわけで、速攻で解約の電話を入れたのですが、それまでの間は私のアパートには全米からフリーで電話がかけられたんですね。わははは。



Nov,10,97
ふとアメリカについて考える

  渡米して、おおよそ1年が経過して、限られたエリアではあるけれどもアメリカとアメリカ人について色々な過信や誤解があったように思われる。時には他の州に留学している学生のWebを読みあさっては、最大公約数的な部分を模索したりもしたのだが、よくよく考えてみると、やっぱりまだ良く分からないというのが現状。

  一般的なアメリカ人は日本人が思っているほど、頭がよろしくないらしいというのは留学してわりと短い期間で分かったのだが、そのような人達が、くまなくアメリカ全土に分布していながら、なぜこの国は上手く行っているのかが時々わからなくなる。たまにまちで見かける、凄い理論の持ち主が意味不明の持論を主張するシーンがあったりするのだが、これらの人たちがどう社会に受け止められているのだろうか? 日本だったらつまはじき物である。そういう人達でも上手く暮らしていっているのだから、ここは(アメリカは)懐が深い社会なのかもしれない。

  もう一つ、この国は合理性が大好きな国である。全ての人を納得させる為に好んで数字を使う。コンピューターもバンバン導入する。 日本だったら買うだけ買って、部屋の片隅で埃をかぶっていたり、一太郎マシーンになっていたりするが、この国ではしっかりと使っている。ごくごく小さな店やオフィスでさえ、LANを組んで顧客の管理とか会計くらいなら出来るシステムになっている。ぱっと聞いてそれくらい当然というような気もするが、日本の中小企業の現実というのはちょっと違と思う。

  日本で、例えば「社内LANを組んで経理や社内業務を軽減する努力をしましょう」と、誰かが提案したとする。アメリカでも当然、こういうステップを経てシステム導入されたはず。しかし日本では「費用がかかるんじゃないの?」、「そんなに効率はかわらないんじゃないの?」とかいった、かなりネガティブな横やりが入る。これは、基本的には自分の仕事以外のことを新しくやらされるのが嫌だという、目先のことしか見ていない人達が使うていの良い言い訳というところがほとんどなんだろうけど・・・。わりと年をくった、自分のやり方を守りたがる人達に多いんだよねぇ。

  さて話をもどして、勤勉と言われている日本人ですらこんなありさまなのである。だから、この国の小さなオフィスでLANなんど組んで、処理をオンラインでやっているのをみると、一体どうやってアメリカ人を納得させたのかが不思議にもなる。きっと、トップの人が号令をかけてやったんだろうけど、一通りの操作を理解させるのは大変だったんだろうなぁ。しかし、あたらしい技術を認めてそれを取り入れてしまうあたりのフットワークの軽さは、常に変化し続けるアメリカには日本はずっとかなわないだろうと思う。日本人は、出だしは遅れるけど、要領よく振る舞って途中で追い抜くのが得意なんだよねぇ・・・

  以上はこれは一般のアベレージを私が勝手に仮想したとしての話です。一方で、日本の一流企業では、逆にアメリカが注目するような手法でビジネスを確立しているという例もあるということ、それと、LANを組んだところで必ずしも仕事の効率が向上するというわけではない(メンテナンスに伴う作業の増加等があるため)ので、その辺を補って読んで下さい。
 
  それにしてもここは、つくづく不思議なところだ。お互いにとてもフレンドリーに映るけども、微妙に距離を置いたりする。個人の主張を認めるようであって、主張しなければやっていけない。 人の事にはあまり立ち入らないかわりに、全てを自分でやらなければならない。こちらが求めれば助けてはくれるけどね。

  まぁ、たった1年しかいないのに全部悟ってしまってもつまらないので、あと2年はわからなくていいや(笑)



Nov,03,97
アメリカで観た邦画

   Halloweenも、つつがなく終わりまして、商店街では既にクリスマスの賑わいとなりました。本当に気が早いですね。気温もだいぶ下がってきました。さすがに11月に入ってから海に行くとちょっと寒いですね。しかし、この時期に寒いというレベル自体が実はとんでもないことなんだよなぁ。日本で私の住んでいたところでは、この時期はもう朝晩は寒くて、皮ジャン着て、グローブつけてバイクに乗っていたんですもんね。それでも凍えそうなくらい寒かったっけ。

さてさて、先週末あたりからこちらで公開になった邦画がありまして、それが思いの外良い評価を受けていたようです。★★★★の4つ星でした。これ最高の評価。でも、この評価が載っていたのはジュラシックパークや、ちょこっとリメイクしただけのスターウォーズに4つ星をくれたあのTGIFですから、あまりあてにならないかもしれない。

公開になった映画はShall We ダンス?でした。日本じゃ結構前に公開にでしたよね。私日本にいた時にこの宣伝を目にした記憶があります。幸い映画は見たことがなかったので、近くの日本人を誘って行ってきました。

この日に行った映画館は、Indian River 24 というのですが、多分24種類の映画がやっているのでしょう。このへんにある中では一番デカイです。入場料金は学割きかせて$3.75ですから、新作扱いの映画をいつでもこの値段で見られるのなら安い方です。つい最近できたばかりなので、とても奇麗な建物でした。ここの一番の売りはなんといってもシートのでかさでしょう。少なくとも飛行機のエコノミーのシートよりも立派でしたよ。こんなにゆったりしてていいんかい!と驚きました。

さてさて、肝心の映画ですが、アメリカで他国の映画を放映するときは、ジャッキーチェン等の映画をみた限りですが、字幕ではなく、吹き替えで行われる傾向にあるようです。それで、まぁ、そんなもんだろうという見当を付けていったのでしたが、嬉しいほうに期待を裏切ってくれて日本語のままで放映していました。

  初めて日本の映画を英語の字幕付きでみました。日本にいた時は、耳から入ってくるのが英語で、目で日本語を追っていたのですが、この時はまったく逆のことをやっていました。何かへんな感じです。字幕なんて読まなくても当然わかったのですが、この字幕の訳は絶妙でした。とてもシンプルな表現ですが、的確なのです。日本の教育でいうと、中学生までのボキャブラリと高校2年生くらいまでの文法的な要素があれば、多分理解可能でしょう。

翻訳家の気質の違いを感じましたね。日本での翻訳っていうと、とかく文学的な訳を使いたがって、普段は日常会話で使わないようなちょいと難易度の高い熟語が登場するのですが、こちらの場合は、誰にでも分かる言葉を使って、出来るだけシンプルに表現しようという意図が顕著に現れていました。もしかしたら、単に翻訳する人のスキルが足らなかっただけかもしれないんだけど・・・

とにかく、日本語の表現を英語で使うときの参考にはなりましたね。英語の映画を見に行くよりも、表現を増やすという意味ではずっと勉強になるね。もちろんヒアリングは英語の映画じゃなくっちゃだめだけど



 
October,1997
最新の日記  Jan.-Feb. , 1998