Florida Sunshine
留学不定期日記
October,1997
  
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September,1997
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Oct,31,97
あるアラビックの野望

   ちょっと悪そうな奴だなぁ・・・彼とはじめてあった時に私が感じた第一印象はこれだった。

自分で言うのも何ですが、私の第一印象はとてもよく当たる。ちょっと話をして「こいつ嫌な奴かも・・・」というのは大抵当たっている。それで、まだ会ったばかりで、他人の人格を判断するのは早計だし・・・などと道徳的な事を考えて付き合っていると、やっぱりとんでもなく嫌な奴だったり、人に迷惑をかけても何とも思わない無礼な奴だったりする。アメリカに来てからは、ことの他、この「嫌な奴的中率」がアップしているように思う。

で、そのアラビックと初めてあった時も一瞬そう感じたのだったが、積極的に私に話し掛けてくる彼に、よく私がそうするように「そんなこと思っちゃいけないよな」、と自らの勘を否定してしまったのだった。

彼はよく、日本人同士の誕生日パーティーを開く時に自分のアパートの一室を提供してくれる。アラビックの食事を振る舞ったり、プレゼントなんかも気を利かせたものをあげているようだ。人を選ばず、誰でも歓迎している。そうして何度か彼のアパートへ足を運ぶうちに私も、「いい奴なのかもね」と思うようになった。

しかしつい最近に彼の本音を知ることになる。全ては計画的に進められていた、日本人の彼女をゲットするための作戦なのだった。何でそんなことを私が知っているかというと、そのアラビック本人が得意げになって、私の知り合いに語っているのを聞いたからだった。

う〜む。一人を狙ってやるんだったらまだ分かるんだけど、取り敢えず、手当たり次第みたいです。その辺りのモラルが違っているんですね。基本的には一夫多妻制じゃないですか。持てるものは持てる限り持てるんです。一番最初の「持てる」はお金で、次のは奥さんです。
 
そんな環境の中で、やばそうな日本人の子が3人位います。本人には何を言っても聞かないでしょう。その位信じ込んじゃっています。まぁ、とって食われたり、奴隷として売り捌かれるわけではないので、大丈夫でしょうがね。いやぁ〜、人の心を掴むことに長けたアラビックだこと。でも日本人の子は殊の外、easyらしいぞ。



Oct,28,97
日本人キラーの存在

   最近は忙しのと、書くネタが無いのとで、更新がとんでもなく少ない状況になっています。毎回同じ画面をみてイラついている方々にはすいませんでした。自分の感性を研ぎ澄ます意味でも、自らプレッシャーを与えて記録を残すというつもりではじめた日記ですが、同じ場所に1年近くも住んでいるといい加減にフレッシュさが無くなってくるようです。

「後から読み直す自分を含めて、読んで面白いものを」「つまらん私信日記(他人がいきなり読んでもわからない)なら書かない方がマシ」というのが私のポリシーだったのですが、このままでは更新期間が大幅に開いてしまうので、方針をちょっとだけ変えて、これからはもうちょっと日常の話を書いていこうかと思っています。これまでに書いた部分は、加筆してエッセイとして独立させようかと思っています。それに伴ってこの日記のクオリティー自体はダウンしてしまうかもしれませんが、10日に1回の更新よりもマシでしょう。

  さてさて今日の話は日本人キラーのお話です。白人好きの女の人って、いますよね・・・好き嫌いに関わらず、日本からこちらへ来て間も無い方々ってぇのは、かってがわからない異国の地で不安になったり、頭の固いアメリカ人にイライラしたり、自分の英語力の無さに落ち込んだり、多少は精神的に不安定な時期を過ごすものです。

ここで、精神的な安定を求めて日本人同士で固まってしまうケースもありますが、それじゃあ何のためにこちらに来たのか・・・ってなことになってしまいます。そんな不安定な状態の日本人女性が、アメリカ人に優しくエスコートされちゃったりすると、誉めちぎりの文化を持たない、根性叩かれまくりで育てられてきた日本人の女の子は慣れていないもんだからコロコロコロっといっちゃったりするんですね。まぁ、本人がその辺を割り切っていれば、それで良いのですが・・・

私が通っていた語学学校を専門に出入りしている、日本人キラー(アメリカ人)がいます。彼は決してカッコが良いわけではありません。外見から受ける彼の印象は「やや暗め」といった感じですね。見た目から勝手に判断すると、こちらの女性にはあまり持てないので、しょうがないから日本人に手を出しましたってところでしょうか。しかしこの彼、日本人女性の美味しさを覚えてしまったらしく、いつの頃からか日本人専門、しかも英語学校専門になっていったのでした。

英語学校には毎月一定数の日本人が送り込まれてきます。しかも、基本的には短期滞在。後腐れの無いお付き合いができるというものです。遊びたいだけの人(彼がそうだとはいいませんが)にとっては、これほど美味しいシチュエーションはありません。美味しすぎます。そんな訳で、彼は未だに数ヶ月に1回のペースで付き合う人が変わっているという(風の噂ですが)ことですが、ちょっと滞在が長い人の間では有名人。

彼は美人を狙わないようです(これは私と彼との美的意識の相違とも言えるでしょうが)。どちらかというと、日本ではあまりもてていなさそうな女の人に声をかけています。この事が結果的に彼のハントの成功率をあげているのだろうと思っています。

これに気づいてから、私は彼のことをひょっとして頭いいんじゃねぇの?と思っています。語学学校専門に狙っている奴って、他の場所にもたくさんいそうだね。このネタ、前にもかいたような気がする・・・・バックナンバーを読まないように(笑)


Oct,17,97

ちょっとだけゾッとした話

 最近、いろいろと嫌なことがあって、ブルーが入っていますが、皆様如何お過ごしでしょうか?今日の話は奥さんがトイレで目撃したちょっとだけゾッとしたお話。

   昨日のことになるのですが、家の奥さんと二人でモールへ買物へ出かけました。で、家の奥さんがトイレに入った時のこと、男の子をトイレの中で見かけました。どうやらその子は母親が用を足すのを待っていたらしいのです。待ち時間の間、その子供は何やら一生懸命ジャンプしておりました。よく見てみると、どこかから入ってきたアリ(近くに巣があるらしく結構な数がいたそうです)を潰しているらしいのです。

そして母親が個室から出てきて、その後の親子の会話を聞いてちょっとだけゾッっとしました。
以下、母と子の会話

子供「ママ、僕、アリを一杯つぶしたよ!」
母「そう、それはよかったわね」

・・・・って、オイ、それで本当にいいんかい!? ありんこは人間に取って害虫なるって解釈は理解できるのだが、自分等に害をなすものは直ちに殺して良いということなのだろうか?そこのお母さん、教育ちょっと違っていないかい? やっぱり狩猟民族の血か?(これは大袈裟だよな・・・)

この教育を受けて育った子が、差別主義者になったりしたら、

子供「ママ、今日はジャップをぶん殴って来たよ」
母「そう、それは良いことをしたわね」

とかなるのだろうか・・・恐い、恐すぎる。多分大丈夫だろうけど・・・

母親に説明をしたときにその子供は「潰す」という言葉にsmashを使ったのだが、これって、バシーン!と何かを勢いよく叩き潰すニュアンスが含まれていて、間接的に話を聞いた私もちょっと生生しかったね・・・そのあとで、ローストビーフ サンドイッチをバクバク食べれたんだけどね(笑)

それにしても、平和的な田舎日本人としては、感覚的にアメリカ人と随分と違います。映画館で、ちょっとホラーっぽい映画を見た時に、殺され役のキャラクターの首が飛ぶシーンで大爆笑する奴もいれば、そのちょっとあとの子供だましのお涙頂戴シーンでグッスングッスン言っているし・・・わからん。



Oct,13,97
テストでわかるお国柄

最近、忙しい忙しいといって、更新をサボっています。すいません。MIDTERMということで、テストラッシュなのです。私は不幸にして英語のコースを2つ取らされています。クラスの中は大半がアラビック、彼らの言語では「が」と「ば」の中間音や巻き舌の「らぁっ!」の音が飛び交います。聞いたところによると彼らの言語は文法が非情にシンプルらしい。友達何人かいるから習おうかなぁ・・・アラビック相手にビジネスやったりして(笑)

そうそう、日本から留学する人で、日本人の多いところはヤ!という理由でうかつにフロリダを選択した日には同室のアラビック、ブランド名不明香水攻撃で悩むことになります(半分冗談)

今日はその英語のクラスでテストがあったのですが、余裕に構えるアラビック君等を何人か見ました。全然勉強してません(笑)。しかも訳の分からん行動にでるというか、カンニングに無頓着なんですな。テスト中に堂々と辺りをみまわしたり。まわりに話し掛けたりしています。講師も注意はするのですが、これ日本のだったら退場もんですね。

「このテストはフェアじゃない。難しすぎる。それに俺は全然勉強していないからわからないぞ」
何て、のたまうのですから。勉強していないことを威張るな!更には終わって退室していく人から解答を聞こうという作戦にでました。勿論、講師に止められました。そこでしばらく

生徒「外へ出ていい?」
講師「駄目」
生徒「ちょっとだけ」
講師「テストを提出すれば退室してもいいよ」

といった、不毛な無限ループを2〜3分やってました。アラビックの彼も中々引き下がりません。勉強しなくても、よい成績だけは欲しいようです。

この「ちょっとだけ」というのはアラビック流の交渉術なのかもしれません。前に英語学校にいた時に、テスト中にいきなり教科書を開き始めたアラビックがいて、教師に止められたところ「ちょっとだけ」と、訳のわからない交渉をしていたアラビックがいました。そう言えば、教科書を見る時間を1分からスタートして、値切っていってたっけ(笑)。相手に拒絶されると、その次には「ちょっとだけ」という交渉レベルにはいるようですね。

さて、前述のアラビック君。講師に「あなた休みすぎだからわからないのよ」とまで言われて、さすがにおとなしくなりました。しかし、彼はここでもう後には引けないトドメの交渉に踏み切ります。

「これ家に持ってかえってやってもいい?」

わはははははは!いいわきゃぁないでしょ。笑わせてもらいました。
来たばかりのアラビックって、こういう人たちって多いんですよ。私はもう慣れっこです。そんな彼らもアメリカの厳しさを多少わかってくると、おとなしくなって、それなりに真面目になって行くのです。あくまでもそれなりにですが。

ところで、前から思っていたのですが、
一体彼らの国の学校のテストって・・・・
中近東への興味が広がる一方の今日この頃であった。



Oct,9,97
隣のねえちゃん

アパートの隣で、最近犬を飼いはじめたらしい。種類はミニチュアピンチャーで、2匹。弱い犬ほどよく吠えると、昔の人がいいましたが、まさしくそのとおり。うるさいんだ、あいつらが・・・。しかも言うことを聞かないらしい。

隣の部屋にはカップルが住んでいて、そのお姉ちゃんが美人で、この変に住んでいるトドとはちょっと違うナイスなスタイルの持ち主。別に親しいわけではないが、挨拶をするとにっこり微笑んでくれる。でも言葉を返さないので、もしかしたら部屋にコンフェデレーションフラッグ(「白人が一番すぐれているんだよぉ〜」とか、「アメリカは白人の国だぜぇ〜」という主張の旗)なんか飾ってたりして・・・。

そんなねえちゃんも、うるさい犬には手を焼いているらしく、散歩の途中で説教をしていました(犬に)。キャンキャン鳴きながらはしりまわる犬に切れたようで、本気で怒ってました。Come here right now, fucker ! って・・・オイオイ、飼って1週間もたたない犬を呼んでもすぐに来るわけないじゃん。しかも自分の愛犬をなんて呼び方してんだい。まぁ、何となくそんな感じはしていたのですが、彼女の方は犬があまりすきじゃないらしいですね。

1日5〜6回は外へ散歩に、いや、排泄に出しているようです。当然、他のアメリカ人同様、後片付けの道具は持ち歩いていません。外の芝生がまた汚くなりますねぇ・・・恐いからアパートの裏は歩かないでおこう。
 



Oct,8,97
獣医

guinea pig を飼っているのですが、なんだか耳がかさ付いていて、肌荒れっぽかったのでvet (獣医)へ連れて行きました。実は一回行ってみたいという好奇心が先立ったのですが・・・。まぁ日本の感覚でいうと、「取り敢えず連れて行けばいいや」という感じなのですがこっちのほうだと当然アポイントメントが必要です。

アメリカ人はペット好きのようで、人工6万程度の町でも結構な数の獣医があるもんです。これまで近くをウロウロしているだけで5〜6件は発見しましたね。

人間相手の医者でも獣医でもそうだけど、アメリカの病院というのは日本のスタイルとはちょっと違っていて、小部屋に患者を通して医者がその部屋をグルグルと周るシステムになっているようです。これだと患者が部屋へ出入りする時間をロスしないし、パラレルに処理できるので効率がいいんですね。それと、1患者あたりにかける時間も予め決めているようです。多分、1日何人こなして給料がいくらで・・・とかいった計算までしちゃっているんでしょうねぇ・・・その辺日本の病院経営ってどんぶり勘定かもしれない。アメリカの場合は完全にビジネスって感じですね。

獣医といっても1種類に分類はできなくて、犬のエキスパートもいれば鳥のエキスパートもいます。当然、guinea pigも専門的に見ている人がいました。これにはビックリですね。職業の細分化が進んでいます・・・日本の獣医は10年くらい昔に数えるほどしか行ったことがなかったので、比較は出来ませんが、動物も人間並みに扱うというところでしょうか?

10分程の診察で薬をもらって、診察費用は30ドル・・・ゲげっ!高い。でもこんなもんかもしれません。薬が無くなったらまた連れて行きます。



Oct,02,97
この人には負けました

もう10月なんですねぇ・・・はやいなぁ。講義に圧倒されまくって、会社からの指示に「んな無茶なぁ〜」とか思いつつも派遣員の一日が刻々と過ぎ去っていく最中、けっこう講義の点数がヤバイらしいというテストの結果がちらほらと見え始めております秋たけなわ、皆さん如何おすごしでしょうか?

知り合いがホームステイしていたうちにたまぁに遊びに行くのですが、そこのオヤジのはなしです。この方、「アメリカはクレイジーだ」が口癖の話しはじめたら止まらない、ガイアナ国籍も持つアメリカ人(つまり移民なんですな)でして、結構計算高いというか、金を稼ぐことにはアグレッシブな方でして、細かな仕事を一杯持っています。会計士、白蟻退治の会社、そのた諸々。

ホームステイ先をちらちらっと覗いた限りでは、アメリカでは年を取って定年してからも何かしらお金を稼ぐことを自分でさがしてやっているようです。それも、趣味と実益を兼ねたようなことをやっているというのが特徴です。まぁ、留学生のホストをやるというのも、彼らの副業の一つなんですね。ボランティアじゃなくって留学生1人あたりいくらかはもらっているようです。

定年した人ではないのですが、家を自分で作ってしまうっていうのもありましたし、庭とか全部自分で作ってでっかい池まで設置したゴージャスな家も見ました。日本だったら自宅の庭にでっかい池を設置するのにうん百万というお金がかかるでしょうが、ぜぇんぶ自分でやってしまうので、材料費だけでいいみたいです。

本業の他に趣味を副業にしちゃって、その収入でさらに何かを作って・・・ああ、なんか優雅というか、充実していますね。趣味が実益を兼ねはじめると、そこからまた世界が広がるんですね。セカセカ一つの仕事について働くのもいいかもしれませんが、商魂たくましく自分で生きるというのも魅力的に見え始めてきました。

さて、話をもとに戻しましょう。その話好きのオヤジさんなのですが、この前遊びに行ったところ何やら一生懸命に計算機を片手に計算しておりました。「なにを計算しているの?」と聞いたところ「新しいプロジェクト」だそうです。この新しい「プロジェクト=金もうけ」なんですね。彼の場合は行動がお金に直結している場合が多いようです。

どうやら、彼はアメリカの木材の取り引き価格と彼の祖国での値段との違いに目を付け、木の輸入を考えているようです。ちょっとした木の固まりが8ドルで買えて、それが20ドル近い値段でアメリカでは売られているようです。彼の計画ではスーツケース2つ分の木を祖国から持ち込むというものです。

税関がだまってとおすかどうかちょっと疑問でしたが、「全て自分で使うものだ」と言い張って非課税で通過するらしい(笑)聞いたところによると、アメリカではこれが結構通用するらしく、貴金属等を多く持ち込む時にはジャラジャラと身につけて「これは自分のアクセサリーだ」と言い張って通関する人も多いらしいです(笑)

で、彼が一生懸命に計算していたのは、「どれくらい利益が出るか」ということだったようです。木の単価とスーツケースの容積を計算して出る総売り上げから渡航にかかる費用を引いた金額を計算していたんですね。彼の試算によるとスーツケース2つ分の木は1500ドルで売れ、渡航にかかる費用は700ドル。しめて800ドルの利益が出る計算になります。

ところで、いかに木を輸入したところで売りつける相手がいなければ商売になりません。相手はどうするの?ときいたところ、「そんなのは簡単さ」という答えが返ってきました。そうです、彼は申告の季節になると会計士に変身するのです。そんな彼は500は及ぶクライアントを抱えており、その中からすでに売却先を決定しておりました。抜かりないな

ほほう、と感心する私をよそに、かれは語り続けます。木を購入したところで、相手に売るためには、寄生している虫を除去する必要があるのですが、彼はそれがタダでできるそうです。何故かというと、彼は白蟻退治の会社もやっているんですねぇ・・・どこかの家から依頼があった時に、家の中に木を入れて、あとは窓をパッキングして薬をまけば、仕事にもなるし木の殺虫もできるので無駄がないのさ。勿論、依頼人はその時家の外にいるので中の様子はわかりっこないしね。
って・・・自分の持てるものをフルに活用していますね彼は・・・

この人、他にも車やボートのボロボロの奴を拾ってきては直して売ったり、汚いキャンピングカーを引き取ってきては内装を奇麗に直して自分で使ったりしています。
このオヤジの生活力には頭が下がります



 
September,1997
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