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February,1997

Feb,9,97 日曜日

相撲のTV

 今日、日本の相撲を紹介しているテレビを見た。 どうヒイキ目に見ても 最初の部分は理解不能なじゃぱにーずかるちゃあぁ といった感じがした。相撲のシーンを見せて 「彼らは何を着ているのだろうか?」 といったコメントには、すこしばかりムッとした。 みりゃあわかるだろ、裸だよハ・ダ・カ!。 さらに先のコメントで、相撲のことを デブの生き残り合戦などと形容された時には、危うくスーパーサイヤ人に変身するところでした(笑) 。

 レポーターの人は日本語もある程度出来て、割と日本に理解のある人らしかったのが救いだったが、やはり細かい部分の指摘というか着眼点が少々気になった。 例えば、国技館に入るときのスリッパ。いきなり足元アップにしたりして・・・やっぱりそういう所を見るんだなぁ・・・。この番組内では 俗に言うヘンな日本のカルチャーを見つけると すかさずドあっぷ!で抜きまくっています。

 例えばレポーターのインタビューの後ろで物陰からこそこそと顔を出して覗いていた おばちゃん。そう、あなた!自分では隠れているつもりでしょうが、あなたの顔はしっかりとドあっぷで、全米に放送されていました。私と妻はその映像を見た直後、互いに 顔を見合わせて、は、恥ずかしい・・・ そでしばらく石になっていました。 これってアメリカ人が 持つ「陰でこそこそ悪いことをしていそうなズルい日本人」っていう偏見が見え見えでした。編集する時にそういう意図があったのかもしれないけど、それを理解した上であの映像を見てもやっぱり恥ずかしい・・・。本人は気がついていないんだろうなぁ・・・。

 それとデパート嬢のおじぎ秋葉原の電気街、街中の以上に人口密度が高い雑踏、日本を語る上で彼らが用意した映像はこんな感じでした。ちょっと視点がずれているんだよなぁ・・・というのが私の感想。

 さてさて、話を本編の相撲に戻しましょう。番組内で取り上げられた力士は 4、5人でインタビューを受けたのはやっぱりというか、当然というか、曙、小錦、 武蔵丸、のアメリカ勢でした。その中で小錦の受け答えが良かった。彼はタフに相撲を 取り続けることを希望しているらしく、そんな彼の尊敬する力士の一人は霧島だそうだ。 それを聞いて、小錦の現状を知っている私は思わずジーンときてしまいました。 自分の調子の悪いときは文句の一つも出てくるものなのに、精神的に強いなぁ彼は。 頑張れ小錦!

 そしてただ一人日本人としてインタビューを受けたのは舞の海。彼の呼び名は Dancing Seaでした・・・ってそのまんまやんけ(笑)。照れ屋の彼らしく、うつむきかげんにアメリカ力士はパワーがメガトンだと、わけのわからん英語交じりの日本語でインタビューを受け答えしてレポーターの笑いを誘っていました。

 ああ、何か相撲の話をしていたら無性に見たくなってきた。朝日新聞のスポーツ欄だけじゃ我慢できない・・・「大相撲代ダイジェスト」でいいから誰か15日分録画して送って!!!それとも、相撲が入るエリアに引っ越そうか・・・う〜ん、それがいいかも。


Feb,10,97 月曜日

ドライバーズライセンス

 今日はセッションとセッションの境の日で新しく入学してくる人の placement testの日なので、私はお休み。それで今日はドライバーズライセンスを取りに行ってきました。一応、国際免許はもっているのですがID代わりに何かと使えるのと、車を購入するときに保険が安くなるような話を聞いたので、 この際取りに行くことにしました。

 朝の8時半にアパートを出発!! 結構小さな建物で、Driver's License の文字がなければ見落としてしまいそう。受け付けをしたところ、アポイントメントはあるか?と聞かれ、ないと答えたら30分くらい待たされた。 ここは、医者と同じでアポイントを取ってから行った方が良いみたいで、予約無しで行った場合は結構またされるそうだ。そんな意味では私は運が良かったのかも。まぁ朝早かったからね。

 名前を呼ばれあれこれ聞かれた後に、コンピューターテストを 受けることになった。 これは日本で言う「道路法規の筆記試験」に相当するもの。コンピューターからコードが出てて、 ボタンが5個(A〜D、決定ボタン)がついている箱がインターフェイスになっている。実にシンプル。 問題の形式は4択問題で、画面に現れる問題にそれぞれボタンを押して答えていけばいい。問題は2つの分野からそれぞれ20問ずつ合計40問出題され、各分野で間違いが5問以下だと合格になってしまいます。私は教本をあまり真面目に 読んでいかなかったので、1回目は不合格になってしまいちょっと焦る。

  しかし不合格時にはもう1回チャンスが与えられて、勉強した後に再度チャレンジ できるようになっていて、私は再チャレンジでなんとかパスできました。 良かった良かった。ネイティブなアメリカ人にとっても結構難しいらしく、私の周りに居た人達の中にも教本片手に勉強して再チャレンジ している人を見掛けました。私と同じで準備不足なんだね・・・みんな。

 その次はドライビングテストです。 これは日本の免許試験とくらべたらとても簡単。 しかし、日本のシステムと違うのは 自分の運転する車を自分で用意することです。 私がレンタカーの期限が終了するので免許を取っておこうとした最大の理由はここにあります。

 試験項目は車庫入れ、バック、急ブレーキ、坂道での駐車、3 way turnです。「楽勝楽勝!」 なんて偉そうなことを言っておきながら、試験官の「じゃあそこ 右に曲がって」という声に焦って、ウィンカーを入れるつもりが思いっきり ワイパーを動かしてしまいました(笑)。なんだぁ・・結構緊張してたのね。 ちょっと言い訳をしますが、アメリカでは日本車とウィンカーの操作レバーがついている場所が違います。それで日本車のつもりでウィンカーをいれると ワイパーが動いてしまいます。こっちへ来て結構運転しているのに、 こんな時にワイパーを動かさんでも・・・。

 それと、試験官もちょっと意地悪で、コースに入ると直前に「じゃあここまっすぐね」 と声をかけてきます。しかしその脇にはしっかりと一時停止の標識があったり します。緊張してて、ここで躓く人も多いんだろうなぁ・・・。 緊張といえば、私の友達はサイドブレーキを戻し忘れて不合格最短記録を 樹立しています(ちなみに私のレンタカーを使ってのこと)。10メートルしか走らせてもらえなかったそう です。まぁそりゃそうか・・・。普段は運転が上手くてそんな真似は絶対にしない人なのですが、やっぱり 緊張していたんですねぇ。私と同じで。 私が唯一訳のわからなかったのが 3-way-turn (日本語でどういうんだろ?) で、「ここでやれ」と言われたときにはどうしようかと思ったのですが、 コースが「ここで切り替えしてUターンしてくれ」と言わんばかりの作りになっていたのでなんとかなりました。ホッ。

 かくして私は無事に免許を手に入れることができました。免許の発行なんてコンピューターで取り込んだ画像をカードにプリントして終わり です。 日本みたいに写真を持っていく必要がありません。あんなシステム安くできるのに、なんで日本で導入しないのだろうか? 発行までの所用時間わずか3分。 所用時間の合計がアパートまでの往復の移動時間も入れて2時間30分でした。日本でライセンスを持っていないと もっと時間がかかるみたいですね。 で、かかったコストが$20!!! 今現在の為替で2500円といったところでしょうか。 日本で教習を受けて免許を取る100分の1以下ですね。オイオイ、安すぎるぞ。日本がやっぱり高すぎるのかな?なんでこんなに違うのでしょうか??


Feb,11,97 火曜日

シャトルのラウンチ

 今日は待ちに待った スペースシャトルDiscoveryの打上げの日。 去年の暮れに見に行こうとして、日にちを間違えしまい見れませんでした。 あの時は平日で、私は次の日が発射予定日だと思っていたのが実は当日。 いきなり昼近くにいきなり打上げの生放送が始まり、カウントダウン・・・ ああ、しまったぁ!今日だった!ってな具合で、その時は泣く泣くテレビの打上げを見ていました。 その後外にでて、一応肉眼でみることができました。あれはあれで感動 ものでした。 聞いた話によると夜の打ち上げがとても奇麗 だそうで、前々からぜひとも見てみたかったのです。 だから今回の打上げは前日夜からウキウキ!

 この日の打ち上げは午前4時。今度は間違いなし(笑)、完璧、準備万端、 2時に友達みんなで出発! 一路ケネディ宇宙センター(KSC) へ! KSCは 私の住んでいるところから大体1時間くらいの所にあります。 私の持っているパンフレットによると30分で着くらしい・・・ 一体何マイル出したらそんなに早くつくんだ? このパンフ作ったやつ出てこい!

 夜中だというのに結構人がいました。一般に公開する為に 見る場所を用意するオープンな所はアメリカって感じですね。 納税者の主張 がそれだけ強いんだろうけど・・・。私たちはビールを 持ってきていたのですが、ビンをぶら下げて歩いていたら近くに居たアメリカ人に「ジャケットの下に隠さないと取られるぞ!」と 親切なアドバイスを頂きました(笑)ベースの中は禁酒 だそうです。でも煙草はいいみたい。

 近くにあるスピーカーから交信状況が聞こえてきて、秒読みが始まりました。カウントダウンが始まっても、途中で止まってしまうことがある らしく、この前見にいったときは1時間30分も待たされたと言っている人がいました・・・そんなに待たされたら明日の学校に遅れてしまう・・・という私の心配をよそに順調にカウントダウンは進みついに感動の発射!

 ベース内といっても多少距離のあるところから見ているので、 音はかなり遅れて聞こえてきました。もの凄いエネルギーを 感じさせる音がだいたい30秒遅れで聞こえていたので、ラウンチパッドからの距離はだいたい10qといったところですね。

 夜中なので当然あたりは真っ暗なのに、ロケットの炎で夕方の様な明るさ に・・・これがとても奇麗!これが見たかったのだよこれが。写真を撮ったので現像次第HPに載せれたらいいな。あれはまるで スーパーサイヤ人が飛んでいくかの様だった・・・と一緒に行った日本人の 友人が言っていました。ホンと、そのまんまだね。 なぁんか超豪華な花火をみた気分ですね。 機会があったらまたいこう!


Feb,12,97 水曜日

中古車購入

  車を買いました。 もちろん中古車です。しかし日本車・・・ホンダのシビック89年型です。 ふ、古いな・・・。価格は4000ドル位でした。これでも1000ドル以上値切っているのですが、保険等を一切合切含めてちょうど 5000ドルでした。う〜ん、走行距離もちょっといってて、14万キロ位走っているの ですが、日本車ということと車の状態から言って、「結構良い」 という友人のアドバイスに従って決めてしまいました。

 アメリカで中古車を買うときは慎重にしなければいけません。 取りあえず走るだけにしている車 が結構あります。で、無理やり 走るように調整しているから、保証期間がきれるころ(30日位) にちょうどイカレて修理代がかかることになります。2000〜3000 位の車を買っている私の周りの人たちは大体このパターンなので、会社にちょっと無理を言って5000位のを買ってもらうことになりました(勿論会社の資産です)。 ううう、あ、ありがとう・・・(感涙)

 でも、これで壊れたらどうしよう・・・。こればっかりは あたり外れが激しいからね、言いようがないな・・・。車を購入するとき、私の車には右側のサイドミラーが付いていませんでした。 で、店員に「右のミラーが付いていないぞ!」とクレームを付け たところ、 「このモデルの車にはミラーはついていないんだ・・・」 と、平然とのたまわりました・・・って 嘘をつくな、嘘を! 日本車で、サイドミラーの付いていない車なんて見たことありません。 まったく、そのへんは自分の考えと推測をごっちゃにして言い張ってしまう アメリカ人 らしいところでした。で、本来ならこんな奴 の言うことを信用できないのですが、この店員過去の実績から意外に信用のおける人物らしいので、この人に頼ることにしました。ミラーは後日改めて取り付けてもらうことになっています。


Feb,13,97 木曜日

物の価値

 ごめんなさい。 昨日の日記にでてきた、「車にサイドミラーが無い話」 は本当でした。 あの親父は嘘をついていなかったみたい・・・。 まさか、本当にミラー無しモデルのシビックがあるとは。 しかし、なぜ右側だけミラーがないのだろうか。不思議だね。

 今日は、スーパーで感じた「アメリカ」 についてです。買い物に行った時、ビン詰めのトマトソースを物色していたときのこと、ひょんな拍子で ツルッ と手を滑らせてしまいました。案の定、ビンは床に落ちて無残にも粉々になり中身はドバぁ〜っと 床に広がってしまいました。焦った私は店員に謝ると、別段気にしていない 様子で、「別にかまわないよ」 の一言が帰ってきました。 え?弁償しなくてもいいの? ・・・そうです、弁償しなくても いいんですね。 そのことでふと思ったのですが、やはりアメリカは ソフトに値段を付けることが習慣化されている国 だなぁと感じました。 なぜかというと、もしこれと同じような事を日本でやった場合、多分 弁償させられるはず(そうで無いところもしっているけど)です。 ところが、こちらでは、売っているものを、 「利用すること」 に対して値段を払っているような感じを受けました。つまり値段の 本質は商品にあるのではなくて、購入者が利用する行為に対して 付けられているものだと考えれば、落としたものについて、 弁償を要求しない店の態度に納得がいきます。

 前者の例と同じで、もっとわかりやすい例があります。 こちらでは映画ソフトが大変安く購入できます。映画1本あたりディスカウント価格で 12ドル〜16ドル位です。ですが、この値段の付け方を見て不思議に思ったことがありました。テープが1本組みの映画も、 2本組みの映画も まったく同じ値段で売っているのです。 2本組みの映画、日本だったらきっと割り増しで売るだろうなぁ。これも、ビデオテープに値段を付けているのではなくて、映画というソフトに値段を付けているから同一の価格に しているのだと私は思いました。

 この考え方って日本人的な発送からはでてくるものじゃないですね。無形の物に対してかなり認め難いところがありますから。特に企業のお偉いさんとか、政府の官僚なんかには あまりない物の考え方でしょう (最近は勉強しているのかな?そうで無くては困りますが・・・)。 でも、これから実際にものとして存在しないサービスだとかソフトといった知的所有権を大事にして頭を使って物を創造していかないと・・・・日本の行く末がちょいと不安・・・っていうのはちょっと考え過ぎかな?


Feb,14,97 金曜日

ジャパニーズキャンディー

 今日はバレンタインデー。日本でもかなりチョコレートが 売れた事でしょう。今日、学校でもいろんな女の子がチョコを 持ってきて配っていました。朝からいろんなチョコレートを つまんでいたから ちょっと気持ち悪くなった・・・おぇ

 チョコレートとかキャンディーの類の砂糖を使ったお菓子を 総称して、こちらでは キャンディー と呼んでます。なんか抵抗あるなぁ・・・。 今日、私のクラスの先生が アメリカのキャンディーよりも、日本のキャンディーの方が好きだ! と授業中に言い出した。その理由はアメリカの物は 大変に甘ったるいからだそうだ。

 確かに、アメリカのキャンディーは日本より甘く、中には思わず リバースしてしまうものもある(^^;うんうんとうなずく私を尻目に 彼女(先生)は話を続けた。それによると、 日本の、そのキャンディーはマシュマロに 包まれていて中にはチョコレートが入っているそうだ。 何?そんなの知らないぞ!

 しかし、しばらく考えた後、彼女が何について話をしているのか がわかった。これを読んでいる人は、もう分かったかな? 実は彼女はダンゴかまんじゅう の事を話していたのだった。 彼女にとって皮の部分は マシュマロで、 中に入っているアンコ は甘すぎないチョコレートだったのだ。納得。

 ダンゴが ジャパニーズキャンディーだったとは・・・ 凄い ギャップで思わず苦笑いしてしまった・・・。で、実際に彼女の言うジャパニーズキャンディーの正体を突き止めるために 来週までにダンゴを作って持ってくることを約束してきた。 来週にはジャパニーズキャンディーがダンゴか、まんじゅうかはたまたそれ以外のものかが分かることだろう。 もちろん作っていくのは私の妻なのだが・・・


Feb,15,97 土曜日

アパート

  私の友人(日本人)でアパートで犬を飼っている人がいる。 こちらのアパートでは動物を飼うことはまったく普通のことで、取り敢えず私のまわりのアパートには動物禁止のものは無い。

 つい先日、犬を隣の家の人に預けて外出したときの事だそうだ。 その犬が脱走してアパートの事務所に駆け込み、管理人はたまたま誰の犬かわかっていたので、そいつの部屋へ連絡をした。当然、彼は外出中であったため捕まらない。そこへタイミング悪く、 留守中に犬を預かった隣室の人がやってきて話しが複雑になった。で、結局何が問題になったかというと、

  1. 犬を連れて同アパート内の他人(ペットデポジットの無い)の部屋へ入ったこと。
  2. 一時的に預かっている人がペットデポジットを払っていない事。

の2点であった。預かった人は結局管理人にわかってもらって注意だけで済んだのだが、友人は規則を破ったとして、部屋の立ち入り検査を受けることになり、さらにはその犬が出入りした同アパート内の全ての部屋も同様に検査することになったそうだ。

 後に管理人が私の友人に手渡したリストの中には、どうやって調べたか わからないが、 たった1度犬を連れて遊びに行った知り合いの部屋までもが、全てリストアップされていたそうだ。 これを見てそいつはゾッとしたそうだ・・・。そのアパートは誰が誰の部屋へ出入りしたかまでを瞬時に把握して、何か手違いがあった時には瞬時にその友好関係を 割り出して、リストアップできる能力を持っているのだ。

 これじゃあ、まるで共産圏の国じゃないか・・・ アメリカにある共産圏のアパート、その名を Sugar Mill という。 もしかしたら私のアパートもそうなのかもしれない・・・。


Feb,16,97 日曜日

映画の値段

 今日は近くの映画館に映画を見に行った。 この手の話は、海外の知り合いとか居る人は耳にタコ かもしれないけれど、こっちの映画館は日本のに比べるとべらぼうに安い。 新作が$3.75 で、2、3ヶ月たった旧作が $1.5 となっています。新作の方は、夜にいくとナイト料金 になって、$6 ですが、それでも日本の映画料金にくらべると 安いですね。一体、 この差はどうやって生まれるのでしょうか? 日本の映画流通会社が吸収しているのでしょうか?知っている人 いたら教えてください。

 で、みた映画は Dante's Peak です。火山を題材にした映画で 結構面白かった です。 同じような感じの映画に、Daylight がありますが、あれよりも数倍面白かったです。あれって退屈でした 同じ様なシチュエーションで危機から脱出して、その度に仲間が減っていくパターンでしたが、Dante's Peak は噴火の際に 起こりうる災害が割ときめ細やかに演出されているかな。ともかく おもしろかった。これって日本で公開はいつだろうか・・・まだだったら 見に行くことをお勧めします。2000円払ってもいくか?って 聞かれたら首をかしげるかもしれないけど・・・。

 最近何本か映画をみて、思ったことは、 ペットの命の方が人の命よりも重い事が多々ある ということです。 パニック物の映画で年寄りとペットが残った場合、ペットの方が生き残る割合が高いんですね。動物愛護団体が恐いのかな?


Feb,18,97 火曜日

コンピュータ化

 今日は買い物デー。車のパーツを買いに出かけた。数日前の 大雨(雨といってもこちらはスコールで、連続で1時間も降ればかなり長い方です)で、ウィンカーランプがつかなくなったので、今日はそれを買ってついでにワイパーも取り替えてきました。

   ここでまさに時代はコンピューター と感じた出来事を一つ。 私が行った店は 車の全ての車種と年代と対応パーツの データベースを持っているらしく、 「ウィンカーランプが欲しい」 と一言告げただけで、車種、年代から使える商品を取り出してきて くれました。うわぁ、 これ凄いね。 きっと日本でもやっているところはやっているんだろうけど、人口6万の田舎メルボルンにも コンピューターが浸透しているのを見ると、さすがって感じがします。

 それと、今日は日本に居る友人に頼まれて Computer City で買い物をしてきました。 マイクロソフトのナチュラルキーボードと、画像 取り込み用のハードウェア、SNAPPYの2点です。 他人のための買い物であるSNAPPYを見て、私もひじょ〜に欲しくなったのですが、手持ちのお金が無くなってしまったので泣く泣く諦めました。つ、次こそは・・・ 買ってやるぞ。ついでにスキャナーも欲しいなぁ・・・。欲望は ゴム風船のようにグングンと大きくなってゆくのでした。

  このComputer Cityでは苦い思い出があって、以前に支払いをチェックで やろうとしたら、 IDを出せ と言われ、パスポートを取り出すと これではだめだ、 U.S.発行のIDで無ければ認められない と言われ、チェックの受け取りを拒否されたことがあります。 そのあとで、マネージャを読んで、散々なぜだぁ〜と、 出来ない英語を無理矢理、so とか because とかthat でくっつけて、 5分ほど抗議をしたのですが、 「これがこの店のポリシーだ!」 と突っぱねられて しまいました。

 まぁ、高額のチェックに対してはIDを求めるのは、ごく当たり前なのですが、パスポートをIDとして認めないのに問題があります・・・というか、店が側が実態を把握していないのです。実は、フロリダ州発行のIDはパスポートを持って 免許センターへ行けば3ドルで作ってもらえるのです。 身元確認の根拠としては、結局はパスポートでもフロリダ州発行の IDでもおんなじなのにね・・・その気になれば住所なんて嘘かけちゃうのに頭固いなぁ、まったく。


Feb,19,97 水曜日

座り読みのできる本屋

 今日は、近くにある本屋の事について・・・。近くに図書館みたいな本屋があります。何が図書館みたいかというと、立ち読みならぬ 座り読み ができてしまう本屋です。 そして広いスペースの真ん中に カフェテリア があって、コーヒー片手に本を読めちゃうんです。まだ買ってもいない本をですよ。 本屋のいたるところに、座りごこち満点のソファ が置いてありまして、それにうずまりながら好きな本を読めてしまい ます。

 その気になれば読書の時間はすべて本屋で過ごすことができます。私はたまに、雑誌を買いにいったついでに1時間ほど居座って本を読んでます。 雑誌のコーナーの前には長椅子がで〜んとおいてありまして、棚にはこれでもかぁという種類の雑誌が並んでいます。そんなジャンルの雑誌誰が買うの? といった雑誌もたくさんあるある。

  こんな本屋、日本にもあったらいいのにねぇ〜。でも こんなんで商売になるのでしょうかねぇ・・・。何か心配になってきたから、潰れる前にもっと通ってタダ 読みしてこなくっちゃ


Feb,22,97 土曜日

国民性(その1)

  日記を付けるのを3日サボってしまった。 まずいなぁ 不定期とはいえ、こまめに思ったことを記録していかないと、 後々に残るものが無くなってしまうからね。

今日は、日本人の性質について・・・。現在 私は大学へ進学する準備として語学学校へ通っている(会社の取り計らいです、感謝しています ホントに)のですが、 セッション制(1セッション4週間)という性質上、短期間で人の出入りがとても 激しいです。

 で、今セッションは日本では丁度大学生の春休みということもあり、特に日本人が多かったです。フロリダでこんなに多いんだったら西海岸いったらもっとなんだろうな・・・。で、日本人について 感じたことを少し・・・

とても静かである

 私もこちらへ来て初めのセッションはネイティブの英語を聞くのに やっとでした。発言には事前に頭の中で英作文してそれを読むと いった感じだったので思ったことを口に出すまでとにかく時間がかかりました。そんな背景があって私もかなり静かな生徒だったと 思います。

 今セッション来ている日本人は現役の大学生が多く、しかも、私の時と比べてかなりレベルの高いクラスからのスタートという人が多いみたいです。 文法的にはかなり詳しいし、ボキャブラリも持っているし、 当てられれば話すんですね。英文科の人も結構いますし。でも自分から発言はしようとしないし、自分の意見を言おうともしない( conversation の時間に何故黙る?) ・・・時折わからない部分の質問をするだけ。

 大体の人が1クラスの間に一言も話すことなくクラスを終わらせて います。で、ここでよく考えてみたら、来た当初の私もそうだったんですね。これって日本の学生の習性みたいなものでしょうか。

 時々、他国の人に言われることなのですが、 「日本人はオピニオンが無い!」 と言われます。そしてあまり良い印象を持たれないようです。 こちらへ来た時は、なぜ発言しないだけで嫌われるんだ? と思いましたが、 半年位たってから 日本人のクラスでの態度を見てると、何となく納得できすね。

  日本では静かな生徒は 「良い生徒」 みたいな感じがしますが、 私のいるところではそれは当てはまらないようです。単に「クラスに参加していない」 と取られます。クラスで意見を言わないので何を考えているのかわからないし、 そういった部分が日本人のイメージを悪くしているようです。 私も、このことは知っていたので初めて来た時も積極的に話をしていたのですが、それでも「静かな生徒だ」という ことになっています。

 日本人の学生も、当然、自分で決めてアメリカへ来たわけですから モチベーションはかなり高いはずだし、こちらの文化的な背景も多少なりとも理解して、本人たちは積極的に発言をしようと意識 してこちらへ来ているのでしょうが、それでもまだまだ発言が足りないのです。 いったいなぜ?

 きっと日本の教育というか、文化的な背景があって、自分で確信が持てないことは口にしないからじゃないだろうか? 日本的な教育を受けると間違い=恥じ という考えを持つのは当然で、何か言いだしにくいのだろうけど、それと同時に日本での冷めた学習態度、 受け身の学習態度 っていうのが影響していると思う。それが当然だもんね、日本じゃ。 「教えていただく」、「教えてやっている」という 師弟関係が残っているから気軽に発言できないのかもしれない。 日頃から日本で、できていないことがいきなりアメリカに来てできるようになるもんでもないし・・・。う〜ん、頑張れ日本人!

 他の国から来た生徒はどうかというと、とにかく話す話す話す。 毎セッションの事ながら教育の違いを見せ付けられています。

今日は長くなったので続きはまた明日


Feb,23,97 日曜日

国民性(その2)

 昨日の続きになるが、南米からきた生徒はとにかく喋れる。 授業中でも、 黙れというまで話し続けるタイプの生徒が多い。 さらにアラビックはそれに輪をかけて騒がしい。 文法的に どうとかいう問題じゃなくてとにかく口に出る言葉は何でも 吐き出すと言う感じ。でもそんなに難しい単語を使っている わけじゃあないんだよね。極々簡単な、中学校を卒業した レベルの単語をならべて上手く会話の文を作っている感じ。 この組み合わせの感覚をつかめれば、あとは慣用表現を 覚えていけば、取り敢えず話せる。

 そうそう、アラビックに話を戻すけれども 彼らの英語能力 は日本人と完全に反対 なんですね。で、何が反対かと言うと 、日本人は英文法、スペリングなどが非常に詳しいのだが、その代わりに話せない。ところがアラビックはその逆で とってもよく話すけれども、文法もスペルも目茶苦茶。 自分で喋っている単語が上手く書けないのだ。

 そんなに話せるのになぜ? ・・・・そう、きっと彼らから してみれば日本人も、そんなに文法できるのになんで話せないの? という事になる。おもしろいでしょ?

 これには教育制度の違いがあって、アラビックの連中は会話が中心だそうだ。日本の英語教育ってどうなんでしょうね。私には よくわかりません。文法中心の英語もちゃんとやっていれば結構役に立つことも多いので、あながち間違っているとも思いません。 しかし、会話の面ではやはり劣っていますね。 こちらへ来てから、私が中学、高校と日本で受けた英語教育を 振り返ってみると、一つ疑問があります。

 英語を理解するんだったら日本語で理解する必要はないのでは? 全ての授業を英語でしろとは言いませんが、私たちは英文法で すら日本語へ一度変換してから覚えています。英語の授業では、 動詞は「動詞」であって「verb」ではありません。英語という言語を習うのですから、遅かれ早かれ覚える必要があるのに、なぜ日本語で習ったのでしょうか? 全ての英語が日本語というフィルターを通して教えられてきた ように思います。

 ちょっと考えればあたりまえのことなんだけど、その当たり前が こちらへ来て全て英語で教育を受けるまで気がつきませんでした。 日本の英語教育って英訳者育成教育といった感じがしますね。 日本語で考え続ける以上日本人の会話下手、 英語コンプレックスってズーッと 抜けないような気がします。そんなことないですかね?


Feb,25,97 月曜日

春季キャンプ

★ 今日、凄い事実に気づく。 大リーグはいま春季キャンプ中。 ドジャースのトレーニングセンターがここフロリダにあるらしい。 ドジャースといえば ノモ です nomo!

何でいままで気がつかなかったんだぁ〜!

で、その場所はベロビーチというところにあるそうです。 早速調べたところ、 私が住んでいるメルボルンから車でわずか30分のところにありました。もう目と鼻の先! 何で今迄気がつかなかったんだ〜

 これはもう行くしかない。紅白戦を見に行けばあわよくば サインくらいは手に入るかも・・・甘いかな?

 話は変わって今日は大失態 をしてしまった。車のライトを消し忘れて放置しておいたので、いざ乗り込んだ時はバッテリーがスッカラカン ・・・あわてて近くの人に助けてもらいま した。

 バッテリー同士を繋ぐケーブルの名前を知らないので 多少説明に手間取りましたが、なんとか助けて頂きました。ちなみにケーブルはジャンプケーブルっていいます。ふぅー、危なかった・・・。ついでに100キロくらい 走って充電しておいたのですが、明日の朝になって動かなかったら どうしよう・・・


Feb,28,97 金曜日

KSC

  カーネルサンダースのKFCの間違いではない。今日は午前中は学校へ行って午後からケネディスペースセンター (KSC) を見学しに行ってきました(学校は午前中で終わりだった)。

 KSC は、ここメルボルンから車で1時間程のところにあります。 家の奥さんと二人っきりでいくのもなんだったので 車の空きスペースに今セッションこちらに来た日本人を 乗せて一緒に見学ということになりました。

 で、 ここは凄い! 少しでも宇宙に興味のある人は是非行くべきですね。 教育的にも絶対良い。もし私が子どもの頃にここを訪れて いたらきっとKSCで働きたいと思っただろうね・・・

 ここの見世物で一番の売りは サターンVロケットの 展示でしょう。 新しく作っただけあって気合も入っています。これは バスツアーとセットになっているもので8ドルです。 サターンVロケットは アポロ計画でドーン!と打ち上げられたあのでっかい ロケットです。それが 横倒しになって展示 してあります。 もうビックリ!

 その見せ方も良くて、ロケット開発競争の歴史に始まって、次に打上げの瞬間の宇宙センター内での疑似体験、アポロ13号で奇跡の生還を遂げたオヤジさんの解説を 経て、ついに感動のご対面となります。 凝ってますし、展示のセンスがとても良いように感じました。 私は映画アポロ13を見て感動したクチなので、 その時はもうそっちの 世界へ トリップしていました(^^;

 バスツアーではその他にもスペースシャトル 打上げPAD、ロケットの移動台 (crawlerというらしい)を見ることができました。crawlerとはロケットを上に乗せて整備場(これまたでっかい ビル)から打ち上げ場(launch pad)まで移動するキャタピラ車で、 幅が20m位あります。道はその車専用の道路があります。 そのビルから打ち上げ場までバスで2、3分 の距離なのですが、輸送に6時間、シャトルのリフティングに 7時間を費やすそうです(It depends on my listening skill :-) )。

 しかし本当に広い、敷地面積が 140,000 エーカー だそうです(誰か変換して km^2 で教えて!) 湿地帯の中にポツンとあるので周りにはマナティとか アリゲータが生息しています。別にKSCのペットではないらしい・・・

 入場料はありません が、何かするたびにお金を取られる システムになっています。それでもお金を取られて見るものは そんなにないので、普通に見てまわるのならば20ドルで充分でしょう。もうディズニーに比べたら半分ですね。安い 安い。

 というわけで、この日は宇宙を堪能して帰りました。 行きと帰りでそれぞれ迷ったけど、それはいつものこと(笑)